[SUMMARY」 祝!合格! 俺にまかせなさいっ!
[DETAIL]今回は3回目のチャレンジである。三度目の正直という言葉がある。 なぜかもう後がない感じがする。これは一つの節目になるはずで、ここで受か らないと後のチャレンジに力が入らなそうである。 今回はマインドコントロール導入でしのぐ必要がある。
俺はやる。俺はできる! 俺*なら*できるっ!
かかってきなさいっ!神奈川県!
俺はX11(もしくはBandit1200)に乗ってやる!聞いてんのか?繰り返し心の中で唱え、途中の車の中でも念仏の様に唱える。
もう前回の完走により、すべての課題は経験済みである。 とにかくミスをしてはいけない … という考えは改め、「とにかく、やること を着実にこなせ」と考えることにした。結果は同じかもしれない。が、失敗を 見据えるのではなく、「成功すべきこと」に注力する。すべてにおいて「べか らず」ではなく「すべし」で行こう。
そうはいっても前回の指摘事項はちゃんとクリアしないといけない。
・一本橋は8秒。ちょっとはやいぞー。(10点減点) ・クランクの出口ね、1回ならいいけど2回ついちゃったよね。この減点 がなきゃあんた合格だったよ(これで超過)。 ・出たあとの大振りは気をつけるように。一本橋は、何人かの方にアドバイスを頂いた。わかっちゃいるけど…とは思う が、これらの方のアドバイスを無にしないためにも、せめて9秒台=5点減点 に収めたい。クランクと大振りに関しては、前述の着実な走行でカバーする。 自分のバイクでは、安全講習会の時になんなく鼻歌まじりでこなしていた内容 である。安定した狭路走行については、さんざん埠頭の練習場で8の字走行を 繰り返し十分身につけたはず。
そもそも、俺のバイクはCB。試験車もCB。同じじゃねぇか!なぁ? お前は同じCB乗りだろう?400が750になったからって、何が違うんだ?せいぜ い、普通のカレーと大盛カツカレーの値段の違いじゃん!カレーにはちげぇねぇ!!! と自分を納得させる(かなり無理あり&脈絡もない)。本日のコースは1号。これまで3号、2号と来ており、これまた初めてではあ るものの、一番最初に覚えたコースでありなんの問題もない。下見を欠かさかっ たのはいうまでもない。
さて、本日の走行コース1号は以下の通り。 ( 1) 一時停止 ( 2) 坂道発進 ( 3)スラローム(7秒以内) ( 4) 急制動(40Km/h から 11m以内で停車) ( 5) 一本橋(30cm/15m を10秒以上) ( 6) 障害物回避 ( 7) 波状路(五秒以上) ( 8) 障害物回避その2 ( 9) クランク (10) S字 (11) 踏み切り (12) 外周走行 で、途中は省略し、試験開始だ。今日はCB750FKの2号車だ。 で、受験番号4番はこの俺だ。 で、もう俺の番が来た。なにか振っ切れたような感じで、かなりニュートラルな精神状態だ。 1回目のような、ガチガチの緊張感はない。2回目のような、中途半端ないけ るかもしれないしやっぱりダメかもしれないといった考えもない。4番行きまっす!皆に声を掛け(る必要はないのだが)、前に進み採点塔に向 かって手を上げ、一礼。周囲を見まわし、バイクに跨る儀式の始まりだ。淡々 とこなし発進する。ならし走行中に軽くアクセルレスポンスと、ブレーキの効 きを試し、発着点に戻る。
「はい、スタートして」
一時停止を着実に。でもって、「おりゃあ!」で発進。スピードメータはもう 見ない。右折レーンに車線変更し、キッチリと手順通りスローダウン。走ると きは走る、止まるときは止まるである。ダラダラしてはいけない。
見通しの悪い交差点を左折気味で採点塔の前へ。 今日はいつもの名乗りプラス「よろしくお願い致します!」とだんだんグレー ドアップ。
スタートさせ、坂道を一周。一時停止し、左ウインカーのままスラロームへ進 入。いつもどおり、ちょっと先のパイロンに視線を移しつつ、アクセル&ブレー キでリズム良く1,2,〜,5。出口付近で振りかぶり左折&右折で外周に一 旦入る。ここでもガッとアクセルを開けてすぐギッと減速し急制動レーンへ。 今日はもうどこのレーンなぞどうでもいい。3速50Km まで加速し、アクセ ルを戻し気味でちょっと走って、パイロン過ぎて、急制動!オッケー。ギア入 れ替え、安全確認し、今度はついに一本橋だ。手前で一時停止。
もう何も考えないことにする。「はい、行って下さい」
乗った。ぐらつくのは当たり前。そんなことは気にしない。半クラッチのまま リアブレーキを若干踏みっぱなしで後はもう何もしない。そのまま自分的には 無表情・無感情で切りぬける。渡り終わった。時間なんてしったこっちゃねぇ や。
そのまま前方の一時停止に進む。事前の左寄せもキッチリ。 Uターン気味の左折2回なので、あまり無理してアクセルを開けない。でも、 直線路に入ったら、やはり「グワッ」と開ける。障害物を周り、今度は波状路 である。左折し中央に寄せすかさず右折。いずれも安全確認を怠らない。油断 は禁物であるがそれ以上考えずにスタンディングポジションでゴットンゴット ン…、気を抜かずすかさず左折に備えウインカーと、左寄せ。もちろんここで 大振りしてはいけない。おっと「べからず」ではなく、「左に寄せたまま左折 すべし」だな。ちょっと初心を思い出すのが遅れたがまぁいいか。
再度障害物を避け、左寄せすべし!左寄せすべし!で2回左折。
すかさず中央に寄せ、右折進入でクランクに入る。前回の鬼門だ。
視線を正しくすべし。リアブレーキで着実にコントロールすべし!1回、2回 と曲がり、左折で脱出。けっ、できてあたりめーだ俺をなめるんじゃねえ!直進し、左折進入でS字に入る。これは前回と同様。S字はクランクと同じ幅 なのだが、パイロンが通路ではなく縁石に乗せてある。クランクが出来てS字 ができない奴がいるか?
とりあえずできない奴にはならずに無事出口へ。またしても左折。徐行し信号 に向かう。今日は信号に捕まらず、中央に寄せ、踏み切りに右折する。これが最後の課題だ。だからといってはしゃぐ気持ちもない。いつも通り一時 停止&十分な確認をして中央よりに発車し、外周路に右折する。
またしても加速をするが、ギアを上げずにカーブの手前で十分スピードを落と す。曲がりきってすかさず、右折レーンに。ここで信号に捕まるものの、停止 点では見事に50センチ以内に寄っている。信号待ちの間、ここまでくればもう 終わったも同じ!だはは!と多分いつもは思うのだが、そんな気持ちにもなっ ていない。まだ終わっていないのだ。かなり冷静である。青に変わった。安全確認し、外周路に入りとっとと50Kmに上げ、後は、パーシャ ルに。手前で十分減速し、右折ラインへ。そして皆が待つ発着点に左折で入る。 最後の停止前の左寄せも確実に。 で、ポールに会わせ着実に止める。スピードメータは0だ。
まだ終わりではない。後方確認し、ギアをニュートラルにし、エンジンを切る。 再度後方確認し、降車。バイクから離れ。採点塔に一礼し、手を上げる。
終わった。なぜかあまり充実感はない。杉さんや桐さんに「やりましたねぇ」 とか言われて無言でうなづきながらメットを脱ぐ。一息すって「いやぁ終わり ました」と言った瞬間、脱力感と、自分的にほぼ完璧に完走できたうれしさが 同時にやって来た。
そうだ、俺ならできる!できたみたいだ。
結果発表の前に。
実は、ここまでの文章は、前日の昨日、22:01 11/08/00 に記載したものです。コースは1号であると勝手に決め、勝手に頭の中で想像 した産物です。なので天気や時間は記載していないし、受験番号も4ではなく 3番です。しかし、こうも見事に行くとは思わなかった。これも一つのマイン ドコントロールというわけですな。でもさすがに結果だけは決められません。 というわけで、これ以降からが試験後の15:25 00/11/09 から書き始め る部分です。で、実際はというと、
いつもどおり 7:30AM 到着し下見。コースは1or2とのこと。受験番号は3番 となり、最後にコースは1号に確定。受験者は17名。 2番が桐山さん、3番香取、6番杉山さん。
1番さん見事完走。
で、2番桐山さんは、鬼門の急制動1回目で速度不足でやり直し、再度挑戦す るもののスリップの挙句、転倒。ケガがなかったのはなにより。もちろんバイ クのランプ類はいくつか損傷。このまま走っていいのかなと思ったが気にせず 3番の私は走ってしまった。
で、完璧に前述のようにこなせたかというとそうではない。以下の失敗があっ た。
・一本橋はたぶん10秒未満。
・波状路でエンストしそうになって動揺して、最後のバーを越える前に着 座してしまった(ような気がする)
・これで動揺し、この左折で大振り。 (合格時には何も教えてくれない)
もちろん、これ以外に気づかない小減点が必ずあるはず。しかしながら、自分では気づかないミスなしで終えたかった今回である。走行 終了後、かなりめげた。足つきはないけどやっぱり失敗ありということでかな りヘコんでいた。 待合室にもどって、杉さんに「完璧っすよ」と言われたが、信じる気にもなれ なかった。合格してもギリギリだなぁと思った。そんなことはあり得ないと思っ た。
6番杉山さんは、前回完走したにも関わらず「メリハリがない走行である」と いうことだけで落とされたそうである。もともと非常に熱心に勉強をされてい た方なので、確認位置やウインカー出しの位置は完璧である。今日はそれにさ らに磨きをかけ、着実にこなし完走である。
今日は、10:00 過ぎにはとっとと待合室をでて3人で喫茶室へ。長いなぁ、発 表までまだ1.5Hあるよ。いつものようにくっちゃべってはいるものの、時間が 過ぎるとともに、絶望感が襲い、それがあきらめの感情に変わって行く。「結 果だけしか興味ないから」といって昨日退社した相越部長の顔が浮かぶ。なん ていおうかなぁとも思うものの、そのうちどーでもいーやと、いつもの調子で お喋りに入る。桐さんは結構ヘコんでいるかと思ったけど若いせいもあって、 全然大丈夫みたいだ。
桐さんに NAPS の名刺をもらう。え?NAPSなの?今は NAPS横浜戸塚店に(な んどかいったことあり)いるけど、再来週には転社とのこと。 なるほど。では週末にでも NAPS にいってみるか。さらに驚いたことに杉さん はイラストレータなのだそうな。へー、顔に似合わないなぁ。自営業とは聞い たけど、たぶん酒屋のおっさんかなにかだと思っていた。
ってなことをいっているうちに 11:20AM。そろそろかなと発表窓口まで移動。 スピーカでのアナウンスがあるのだが、
「大変お待たせしました。これより大型*免許*の発表を行います」 "大型"まで聞いてズル…違った。ダンプの運ちゃんか。 「大変お待たせしました。これより大型二*種*の発表を行います」 "大型ニ"まで聞いてズル…まぎらわしーんだよ。では次だな? 「大変お待たせしました。」この時点で身体が動く。「外国人免許の…」 全然違うじゃねーか。外国人がわらわらと集まってくる。かなり疲れた。 「次は大型特殊とか言うんだろね」とか冗談をいっていたところで、 「大変お待たせしました。これより大型二輪技能試験の発表を行います」 おおついにきたか。いいよ早く言ってくれ。また来るからさ。で、試験官のおっさん登場。「では合格者からね。かとーさんいるかとーさん」 え?かと…何。だれもでてこない、も、も、もしかしてワシ?
と身体が動きそうになったときにオヤジが出てきて「私です」。げげーこのオ ヤジ、ワシよりずっと後の受験番号じゃん。もしかしてそこまでの人全員不合 格???しかし何かの不手際があったようで、加藤のオヤジの免許証だ受けとって「ちょっ とまってね」と試験官が窓口を閉めて行ってしまった。おいおいなんだよ。生 殺しじゃねーかよ?!と皆ブースカ文句をタレている。
私も、杉さん桐さんと「なんだよぉ、肝ダメしかいっ?」「影から見てて、オ タオタする奴は不合格ぅ?」とかなんとか…。でも杉さんは結構自信があった ようで、かなり緊張していた。
待たされること5分ほど、試験官のおっさんが戻ってきた。
「じゃ、合格者ね。¥1750の証紙買ってきてくれる?えー加藤さん」やっ ぱ加藤さんかぁ…で、なんとかさん。で、「香取さん」。
は?はい?今、私の こと呼びましたぁ?
次々と名前が呼ばれるので確認のしようがない。なんか 「杉山さん」とも言っているようだ。あれ?おい?と動揺したが、たまたま試 験官の窓口に一番近い位置にいたので並べてある紙を見てみると…あったあっ た「香取 薫」。これは俺じゃん?!
#まったく!受験番号順にいってくれよな!!!で、しょ、しょ、しょじょじ…じゃなくて、証紙を買うんだよな証紙。 購入窓口に並んでからやっと実感が沸いてきた。
う、う、受かったんじゃん!うおっしゃー!うれしー!きゃぁぁ!
宗谷岬以来の感動。口と身体で表現しちゃう!
ガッツポーズである。杉さんが前に並んで同様の状況。「杉さん、やりました よ!」と無理矢理振り向かせる。顔は、くしゃくしゃで泣かんばかりである。 俺も同じ顔だったと思う。「やった!やったよ!」握手、肩叩き、チューしか ねない勢いである。窓口にたどり着くまであたりはばからず「うおー、やったー!!」 「チクショー」「受かったぁぁ!」の怒号。かなりのカロリーを消費した。
再度発表窓口に戻ってやっと落ち着いてきた。
本日の合格者は17名中6名。2名の方にはヒアリングできなかったが、加藤 のおっさんが7回目の合格。もう一人の兄さんは8回目の合格である。で我々 10月24日組が3回目。ちなみに本日の完走者は10名だそうな。
「何買うんですか?」もう試験があったことなんか忘れている。
兄さんはゼファーの750だそうな。1100じゃないの?と聞いたら、「やっぱ750 にこだわりたいっす」とのこと。ほほう、まだニッポンの未来に期待できるな。 こういう青年とは長くつきあいたいものだ。加藤のおっさんはおっさんらしく アメリカンクルーザーが欲しいらしい。二人とも今日これからバイク屋に行く そうな。桐さんには、合格のあかつきには3人で飲みましょう、必ずね。と言って別れ た。彼の気持ちを察するとホント気の毒だが、いつか必ず合格するだろう。是 非3人でお祝いをしたい。
まだ、不合格者のご講評が続いていたが、それも終わり再度窓口へ。聞いた話 によれば、ここで試験官が重々しく「君達は日本、いや世界でも一番難しい試 験に合格した。その誇りをもって…」云々の話があるらしいが、もうそんなの は最近ではないようだ。淡々と「じゃ、写真撮影があるから 12:50 に2階の 3番窓口ね」で終わりになってしまった。なんかちょっと拍子抜けしたが、そ んなこたーどうでもいいや。
待ち時間にまた杉さんとしゃべくりして時間を過ごす。私よりも2歳年上であ り冷静に語ってくれた。「香取さんはメリハリという面でとてもいい感じで乗 れています。でも○○や○○の確認ができていなかったけど今日はOKです。とにか く実技ではかないません。」そうそう。今日朝XX,YYをを指摘してくれたので 合格できたのかもしれない。ちゃんといろいろ研究し、本当によく見ていてく れるのだなと思った。そして彼自信それ以上に勉強をしているんだなとも思っ た。こういう人と奇遇にも一緒に試験ができて本当によかった。今日も17人 来ていたが、なんかどっかのヤンキーみたいな兄ちゃんばっかりで、我々のよ うなおっさんは少数派である。加藤のおっさんもおっさんだが、単なるおっさ ん以上ではなく、こんなことは絶対言ってくれないだろう。兄ちゃんはいわず もがなである。
話すことしきり、14:00 前に免許交付の呼び出し。二人でダッシュし1番だ。 杉さんが先。で、受付のおねーさん曰く「記載事項はちゃんと書いてもらわな いと」「へ?」良く見ると受け取りの紙に住所氏名を書くことになっていた。 「えへへぇ」状態で二人で列を離脱し速攻で記入。でも急いで書き過ぎたな。 うーん、この字はどっかで見たぞ。あーあー相越さんのホワイトボードだ。ま いいか。よくあることだ。
で、二人そろって免許を get。そこには「大自ニ」 の文字が燦然と輝いていた。 ちっぽけな文字である。でもこの3文字のためにこれまでがんばって来たのだ。 感慨は大きい。
桐さんと3人での再会を約束し、杉さんと別れた。
やっと終わった。すべて終わった。 あとは何を買おうかな。うっひっひ。
皆様のご指導ご鞭撻ご声援に感謝致します。数回に渡る私用休暇ご迷惑をおか けしました。今後共よりいっそう精進させていただきます。
#と、一応言っておこう。
本当に皆様、ありがとうございました。
That's all